Case 01
社内から始まる技術革新 −ZAMで実現した次世代キュービクル−
Detail

[ 顧客 ]

株式会社日東電機製作所 吉田工場(自社内設備)


[ 課題 ]

  • 社内設備であるため、限られた予算で実現する必要があった

  • これまで培ってきた高耐食めっき鋼板(ZAM)を用いた配電盤製作技術の集大成としたい

  • 業界の常識とされてきたネジ締めによる締結方法からの脱却を目指した

  • 塗装レスによるシンプル&スタイリッシュなデザインを目指した
    ※ZAMは日本製鉄株式会社の商標(https://www.nipponsteel.com/product/zam/


[ 概要 ]

当社吉田工場(大泉町)の板金工場建て替えに伴い、キュービクル(受電設備)のリニューアルも併せて実施しました。社内設備という特性を活かし、普段お客様へ納品する製品ではチャレンジしづらい新たな改善や試みに取り組みました。

まずは、近年採用が増加している高耐食めっき鋼板(以下、ZAM)を全面採用することを前提としました。ZAMは耐食性に優れた合金メッキが前処理として施されており、加工性にも優れています。そのため塗装レスが可能となり、コスト削減、納期短縮、さらにCO2排出量の削減にも寄与します。
(参考資料:日本製鉄株式会社プレスリリース

https://www.nipponsteel.com/news/20241024_100.html

また長年、業界の常識とされていたネジでの締結構造を見直し、リベットやファスナーを積極的に採用することにより、品質を担保しつつ組立作業時間の短縮を実現しました。

外観のデザインにもこだわりました。
ZAM特有のめっき調による無機質な質感を活かし、余計な装飾を極力排除。シンプルかつスタイリッシュな外観を実現しました。自社のロゴのみを大きく配置することで、「工場のシンボル」としての存在感を表現しています。

今回の取り組みにより、これまで躊躇していた「やってみたい」にも挑戦することができ、自社にとってもお客様にとっても、より良い製品づくりにつながる有意義な事例となりました。


Result

[ 解決策 ]

  • 重量物を載せるベースにはt4.5のZAMを採用し、補強を施すことで十分な強度を確保

  • 全面ZAM仕様とすることで、製作期間の短縮およびコストダウンを実現

  • 締結方法をボルトからリベット、ファスナーに変更し組立作業効率の向上を実現

  • 自社設備の特性を活かし、シンプル&スタイリッシュな意匠性を優先


[ 期間 ]

6ヶ月程度


[ 設計・デザイン ]

営業技術部 営業技術1課 倉持 和真
営業技術部 営業技術1課 平野 万結

[ お客様の声 ]

社内向け設備になるため自己評価となりますが、見た目の斬新さから工場の「シンボル的存在」として社員からも好評です。新しい製作工法を実製品で展開できるかは未知数ですが、常識を見直す良いきっかけとなりました。また、お客様や関係者からも大変興味を持って視察いただく機会が増え、今後の広報・PRにつながればと期待しています。

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